2024年もかなりの被害金額が詐欺師グループに搾取されました。
投資詐欺・ロマンス詐欺・特殊詐欺(特に警察官や犯罪をでっち上げた言いがかり詐欺が横行)がなりのペースで増え、被害金額も莫大に増えています。
警察組織の取り締まりや検挙が追い付いていない状況が続いています。
事例を紹介します。
事例1
福岡県宮若市の会社役員の男性がSNSを通じて投資詐欺に約1億円を騙し取られました。
警察によりますと、会社役員の男性(69歳)に10月ごろ、宮若市の自宅でインターネットに表示された広告サイトから証券会社のアナリストを名乗る人物のSNSグループに加入し投資を始めました。
この人物から投資サイトにアカウント開設するように指示され「未公開株を予想上場価格から割引された金額で購入できる」などと言われ、指定された口座に現金を振り込みました。
その後、投資の利益分を出金しようとしたところ、この人物や投資サイトのカスタマーサービスを名乗る人物から手数料や保証金などを要求され、12月20日までの間に22回にわたり、約1億274万円を騙し取られたという事です。
事例2
福岡県北九州市の住む男性(60歳)が警察官を名乗る男に約1億2000万円を騙し取られました。
警察によりますと、男性の自宅に11月に「あなたの携帯電話が東京で契約されている」と警察官を名乗る男から電話がありました。
男性は男から「あなたを連続強盗事件の主犯格として捜査している」「主犯格でないなら、その証明として資産をすべて振り込んで欲しい」などと言われ、指定された口座に12月2日から23日までに12回にわたり、約1億1880万円を振り込んだということです。
ATMから990万円ずつ定額の振り込みあることを不審に思った金融機関の職員からの通報で事件が発覚しました。
今年、福岡県内では、偽の電話詐欺の被害が11月末までに735件、被害額18億4000万円が確認されています。
事例3
当事務所のある兵庫県神戸市です。
12月27日、神戸市に住む女性(72歳)が約7269万円を騙し取られたと警察に届けました。
警察によりますと、9月23日に女性の自宅に警察官をかたる男から電話があり「キャッシュカードで睡眠薬が購入されている、身の潔白を証明する為に銀行口座を凍結する」「資金洗浄のため、お金を振り込まないといけない」などと告げられた。
その後も同様の連絡があり、指示に従ってネットバンキングを開設。
10月21日から11月4日の間に、8回にわたり約7269万円を振り込んだという。
12月中旬以降に連絡がとれなくなったことや、銀行から不正出金を疑う電話があり、被害に気づき被害届を出したということです。
この3件の被害金額は、2億9423万円です。
たった、3件で3億円、近いお金が詐欺師グループに搾取されています。
今回の事例は高齢者ばかりでしたが、昨今は年齢に問わず20代30代40代でも被害に遭って、高額な金銭を騙し取られています。
特に、警察官かたり犯罪に加担しているような手口の特殊詐欺が頻繁に起き、高額な金銭を騙し取られる被害が急増しています。
なんども、お伝えしますが警察官が電話やメール、LINEなどで犯罪の捜査情報を個人を確定しないまま、個人情報などの繋がる捜査秘密を伝えません。
個別に訪問、訪ねに来ます。
そなわち、警察官をかたる電話はほとんど詐欺電話なのです。
法治国家の日本では、金銭で犯罪を解決することは出来ません。
また、警察官・検事・裁判官・公務員が金銭を要求することは、絶対にありません。
このような電話・メール・SNSなどがありましたら、警察相談ダイヤル #9110 連絡・相談してください。
騙されて被害に遭い、多額の金銭を騙し取られると生活は一変します。
それまでは、比較的に余裕のある生活をしていた人生が、日々の金銭にも困り、旅行・娯楽に費やしていたお金も使用できなくなり、生活の質も下がり、心身の不調をきたします。
亡くなる方も、現実にいます。
さらに、自身の子供世代にも本来、受け継ぐべき金銭を失い、豊で、穏やかな人生を、金銭に困らず自由に人生の選択をできる環境を失い、孫世代にも負担を強いてしまう事も出てきます。
対策をしましょう。
対策・準備していることで、防げること、被害を最小に抑えること、も出来ます。
どうか、決して他人事とは思わずに、現在では老若男女問わず、職業も問わず、どなたにも、どんな方でも、たとえ用心していても騙される可能性は増大にあります。
ですから、対策・準備だけはしておきましょう。
2024年12月30日 12:49