介護施設を運営する代表の男を財産管理していた高齢姉妹から2000万円を横領し逮捕
大阪府警は、6月26日に自身が運営する介護施設の利用者の高齢姉妹と財産管理契約を結び、無断で口座から計2000万円を横領したとして、元社長の男(38歳)業務上横領などで逮捕しました。他にも、姉妹に自宅を売却させて代金800万円も得ていました。
府警は、全財産を奪ったとみて捜査しています。
介護従事者が利用者の財産を奪うケースが相次いでいますが、全財産を狙われたのは極めて異例です。
男は介護施設運営会社「アッラサルテ」の元社長(38歳)で高齢姉妹70代と80代と財産管理契約を結び、21年5月から7月に姉妹から預かったキャッシュカードを使い約100回にわたって金を引き出し、計2000万円を着服しました。
また、クレジットカードも「解約する」偽って、勝手に使用していたと言います。
姉妹は2人暮らしで、認知症ではなっかたが、姉は寝たきりで、妹は目が不自由だったという。
引き出された約2000万円の中には、姉妹の生命保険や葬儀積立金の解約金が含まれており、男が「現金を持ってた方がいい」などと、提案し大阪市内の自宅を売却した際も男が主導し、代金を受け取っていたとみられる。
姉妹はその後、男が住む同じマンションに住まわされ、現金はほとんどなく食事にも苦労していたと言うことです。
事件の発覚は、このマンションの清掃員が不審に思い地域包括支援センターに連絡し、相談を受けた府警が捜査していたということです。
今回の事件は決して特別ではなく、介護従事者が利用者の財産を狙うケースは後を絶ちません。
2014年の117人をピークに、2022年度でも55人の被害者が発生しています。
この数字は氷山の一角であり、ほとんどの場合は内々で処理する事が比較的に多数を占めます、運営会社も公になると評判や噂を気にしますので事業運営にも支障のなることを懸念します。
高齢のご両親を介護施設に入居、または利用している子供世代の皆様、決して運営施設にまかせっきりにしないで定期的に預金通帳や金銭の流れを確認しましょう。
成年後見制度という国の制度もございますし、遠方に住んでいて頻繁に訪問することが難しい場合は、第三者の専門家を介在させ金銭のチェックをお願いするのも有効な手段です。
2024年07月05日 12:22