マッチングアプリを利用した事件を2つ紹介します。
マッチングアプリで知り合った男性をデートを装ってぼったくりバーに誘い入れ、飲食代金を約190万円相当を取り立てたとして、警視庁は東京都ぼったくり防止条例違反の疑いで男女3人を逮捕しました。警視庁によりますと、3人は飲み放題コースを注文した上で「別料金」とする酒を大量に注文して高額な料金を請求し、男性をATMに誘導し「支払いを待つ為に次の予約がキャンセルになった」などとして損害賠償も求め、現金をおろさせ、不足すると消費者金融やクレッジトカードで貴金属やブランド品を購入させ奪い取っていた。
障害者向けのマッチングアプリを悪用したケースもあり、昨年9月以降から50人以上に約8000万円を支払わせていた。
手口は、マッチングアプリで男性を探し「今日を飲みに行きませんか」と誘い女性が案内した店に連れて行くという手法です。
都内では、2025年1月以降に同様の被害は約140件確認され、被害額は1億4000万円を超える。
警視庁では、警察に通報すると相手も引き下がる可能性もあり、不信に感じたら通報し、支払った場合でも明細などの証拠を残すようにしてほしい、と呼びかけています。
事例2
先月、マッチングアプリで知り合った男性から現金80万円を騙し取ったとして、女2人を逮捕していましたが別の詐欺事件で20代の男性からも現金130万円を騙し取っていたとして5月7日に再逮捕しました。
再逮捕されたのは、愛知県の27歳の女と岐阜県の26歳の女の2人です。
警察によりますと、2人はマッチングアプリで知り合った20代の男性から現金を騙しとろうと考え、今年1月5日に27歳の女と被害者の男性が岐阜市内のホテルで性行為をした際に出血して夜の仕事で働けなくなったと装い、仲間の女を呼び出し、男性を脅してコンビニのATMで支払えるだけ出せと130万円を騙し取った。
警察は、余罪も含めて詳しく調べています。
以前にも、当ブログで紹介しましたが、マッチングアプリは犯罪者が利用するツールになっている現状であるという事です。
投資詐欺・ロマンス詐欺・結婚詐欺や性犯罪などの、相手を探す手段として利用されて沢山の被害者が報告され、事件化しています。
その他にも、宗教の勧誘・身分を隠して物を売りつける相手を探す為に・既婚者が独身と偽って登録し遊び相手を探すために・ホストがカモにする相手を探すために、これらの利用目的は実際に遭った事例です。
現在では、マッチングアプリは男女が結婚相手・彼氏や彼女を探すツールをとして定着していますが、利用する側の思惑は人それぞれだということです。
利用し登録する際には、マッチングアプリの運営会社の情報を調べ、また、利用者と会う際には慎重になり、昼間の明るい時間にする・お酒は飲まない・会う時間は短く・など、慎重に行動をし、時間をかけて相手を観察することを心がけて下さい。
そして、お金・投資・将来の話などが出ってきた場合は、一度、連絡などは控えてください。
冷静に今までの経過を振り返り、「アレ」と思う事が見つかれば、その相手から撤退しましょう。
もはや、マッチングアプリは注意深く、用心をして利用するべき存在になっています。
2025年05月16日 11:05