警察官をかたり、犯罪者に仕立てる手口の特殊詐欺は、最近では個人情報を利用している。
当ブログでも、幾度となく特殊詐欺などの被害者の事例を紹介してきましたが、以前ですと、不特定多数にメールソフトやランダムに電話をかけて、騙す相手を探していました。
最近の手口は、騙す相手(被害者)の個人情報を何らかの手段で入手し、被害者の氏名・電話番号・住所・生年月日・家族構成などの詳細な情報を把握して、詐欺電話をかけているケースが増えています。
ですので、警察官などを装い詐欺電話をかけている被害者の個人情報を理解しているので、信用してしまう確率・騙されてしまう確率が向上してしまい被害が拡大しています。
昨日も、警察官をかたる特殊詐欺で、60代の女性が、1億800万円を騙し取られる被害が報道されました。
静岡県沼津市に住む、60代の女性が7月の下旬に、医療局の職員や警察官、さらには検察官を名乗る男から「あなたの名義の保険証を利用して睡眠薬が購入されている」「覚えがなければ警察に被害届をだしてほしい」「逮捕した犯人があなたからキャッシュカードを譲り受けたと言っている」などと電話がありました。
女性の元には、その後、SNSを介して「あなたが犯罪に関わっているか、持っている資産を調べる必要がある」と連絡があり、指示されるがままに新たに口座を開設し、現金、計1億800万円を振り込んだところ、全て騙し取られたということです。
国内外で活躍している、ピアニストの芥川玲子さんがテレビの報道番組で特殊詐欺の被害に遭って、騙し取られて被害額は数百万円だということです。
この事例では、芥川さんが著名人だと言うことも有りますが、芥川さんの個人情報を詳細に把握していたと、本人が話されています。
今回の騙す手口も、警察官を名乗り、犯罪者に仕立てるケースでありました。
国際電話でご自身の電話に、詐欺グループから連絡があり、国際電話を示す+が付いていたので不信に思い、ネットで警察署の電話番号を調べて結果、その後の番号が警察署の番号と一致したため、詐欺師側に問いただした所、言いくるめられてしまい信用してしまったと言う。
インターネットで、細かいやり取りを紹介していますので、ご覧ください。
以前、私どもは、特殊詐欺などで電話があった場合は、ご自身の名前をフルネームでしかも、漢字で確認するように呼び掛けていたのですが、個人情報を事前に入手していた場合は、通用しなくなります。
ですので、何度も申し上げていますが、日本は法治国家でありますので犯罪を金銭で解決することはできません。
つまり、警察官が金銭の話をすることは、有りませんので、お金にまつわる言葉が出てきた場合は、詐欺・詐欺です。
また、SNSやLINEなどに誘導することは一切、有りません。
銀行口座からお金を移動させるようなことも、有りません。
逮捕状をデータで、送信するようなことも有りません。
逮捕状は、身柄を拘束するものなので、直接、示すものです。
警察・警察官から電話があった際は、一旦、電話を切り、ご自身でネットなど調べた番号に直接電話をして確認しましょう。
この方法が、もっとも有効だと思います。
2025年09月23日 13:17