アーセル法務事務所｜兵庫県神戸市の行政書士

兵庫県の特殊詐欺の被害額について

先日、公表されました。
事件認知件数　1224件（前年比　150件増加）　被害額　19億9千万円　でした。
過去最高額だった　2013年の被害額　20億1千万円に迫る被害額です。
内訳は、架空料金請求が　511件と4割を占めました。（兵庫県のデータです）
神戸新聞の2月8日の記事をご紹介します。
神戸市中央区の女性看護師（26歳）が、中国大使館の職員を名乗る男に現金約1400万円を騙し取られました。
記事によりますと、1年前に自身のスマートフォンに電話があり、中国の警察が、あなたを偽の薬や医薬品を売っている罪で逮捕する、言いう、全くのデタラメ情報を告知し、捕まりたくなければお金を送るように、言う内容です。
女性は信じてしまい、お金を振り込んでしまいました。一度、振り込むと何度も電話があり、様々な言いがかり付けて、金銭を振り込むように要求し数回に分けて、約1400万円　振り込んだ後、連絡が来なくなったことから騙されたことに気づき、警察に届け出たとのことです。
この記事だけを読みますと、「そんな事ある」と、皆様は思われますが、これが現実です。
比較的年齢の若い看護師と言う職業の方でも、このように騙されてしまいます。
高齢者に限らず、どんな人でも、慎重に対処しなければ騙されても不思議では有りません。（私たち、法を学んだ人とて同じです）
推測ですが、この女性看護師の方は、コロナ禍の中、まだ、コロナの全容が不明で恐怖心がある時期に最前線で命をかけて働いた報酬のお金を騙し取られたと、個人的には思います。
被害者の皆様は、人生を堅実に生き何年もかけ蓄えた、大事な大事な「お金」を一瞬で失う事態に長年、なっている状況が続いてます。
何度も、繰り返しお伝えしますが、騙されない準備をして下さい。絶対に、お金を振り込んだり、電子マネーを購入したりしないで下さい。
電話で、お金を要求してくるのは、全て、詐欺です。
もう一度言います、電話でお金を要求してくるのは、全て、詐欺です。
肩書は関係ありません。（警察官　公務員　銀行員　政府機関の職員　何々団体の職員）
電話やメール等で、もし、金銭を要求された場合は、最初にすることは、お金を振り込むことではなく、警察に連絡してください。