全国1万5000人から約66億円を集めた男ら5人を逮捕
京都府警は6月4日、国の登録せずに潜水艇活用事業で出資金を募ったとして、投資関連会社「アイリー」の代表取締役の男(52歳)ら男女5人を金融商取引法違反(無登録営業)と出資法違反(預り金の禁止)の疑いで逮捕しました。京都府警は、2020年7月からの3年間で、全国の1万5000人から約66億円を集めたとみて調べています。
逮捕容疑は、21年6月から23年3月に国の登録を受けずに京都市の男性(55歳)に対して「配当を受けることができる」などと言い潜水艇を使用した事業への投資などを勧誘し、男性3人から計710万円を違法に集めたとしている。
男らは、潜水艇を使用して海中探査や海底資源を採取する事業や、タイで合法化された大麻の栽培で収益を上げるとして、計13事業で投資を勧誘していた。
2023年1月、出資者の1人から「配当金が支払われない」と相談があり捜査を進めていた。
この手の、詐欺も幾度となく毎年、発覚します。
手口は実にシンプルで、海外や容易に調べにくい事業(既存にない事業)や現地まで足を運ばないと事業の確認できない、要は騙しやすい事業形態などを説明し、出資者の確認が難しい事業を話して投資を促してお金を集めることが殆どです。
説明する事業計画は、都合の良い事ばかりを並べ、パンフレットなどは立派な写真付きや映像などを利用して、マイナスなことは一切、言いません。
過去を振り返れば、同じような題材を使用しています。
違うのは、投資する国が違ったり、商材が違う程度で、お決まり営業トークも「必ず、儲かる」「配当金は市場の金利より高金利・高配当」などです。
この手の詐欺は、投資してから数か月は必ず、配当金を出資者の口座に振り込み信用を得ようとします。
そして、更なる、追加の出資を促してきます。
この結果、騙される被害金額が高額になる傾向化が顕著にみられます。
事業もほとんどの場合がしておらず、既存の顧客に新しく勧誘し出資した資金(騙された新規の被害者)を配当金に回す自転車操業で運営していきますので、必ず、数年後に破綻し配当金の支払いが滞って発覚し事件化します。
同様の出資詐欺は、繰り返し繰り返し、同じの手口で被害者を生んでいきます。
騙されない為には、自身の知識や知らないことには絶対に投資してはならないという事です。
市場の金利や配当と著しくかけ離れている場合は詐欺だと認識し、絶対にお金を出さない事です。
騙す側は、魅力ある金利・配当を提示することでお金を騙し取ろうと計画します。
騙されたお金は、ほとんど取り返すことは難しいです。
よくある格言ですが、世の中、「おいしい話はない」・「ただより怖いものはない」昔の人々の知恵です。
皆様、昨今の世の中は、詐欺は非常に多いです、騙された金銭はほとんど取り返すの難しいですので、十分にアンテナを張って世の中を上手に渡っていきましょう。
2025年06月06日 10:52