高齢者に不動産の共同購入を持ちかける手口で約8億円騙し取る
警視庁は、男ら4人を2023年に80代の認知症の女性に神奈川県相模原市のアパートの一室を共同所有を持ち掛けて 3400万円を騙し取った疑いで逮捕しました。男らは、この部屋を購入価格の10倍以上の金額で、女性に契約させていました。
関係先からは約9万人の高齢者の名簿などが押収されていて、警視庁は名簿をもとに、特に認知症を狙った「アポ電」の手口で、約8億円を騙し取った可能性があると調べています。
皆さんも、ご存じの方もいらしゃると思いますが、詐欺師集団・高齢者をターゲットにした詐欺や悪徳商法には、騙す相手を探すために「名簿」なるものが利用されています。
この「名簿」は、倒産した企業が取得した個人情報・企業に勤める現役社員が持ちだし個人情報を名簿屋と呼ばれる業者に転売し利益を得る・詐欺師集団がアポ電やリフォーム業者を装い個人宅に訪問し個人情報を収集、アンケートと称した個人情報の搾取(よく知らない企業のアンケートなどは危険です、特に年収や金融資産の書き込みは控えましょう)などをして作成された個人情報の記載されたリストのことです。
近年は、この名簿を悪用して騙す相手を物色している傾向が顕著であります。
この名簿は、どんな方でも記載されている可能性があります、なぜなら、昨今は大企業は勿論の事、企業では個人情報を収集することは営業戦力上必須なことなのです。
そのために、個人情報保護法という法律が存在し、適切な利用を促し、厳格に管理し、個人の情報を保護しています。
つまり、私も含め、どんな方でも詐欺師のターゲットになりうる可能性が現実に有るという事です。
皆様、ご自身の大切な大切なお金・ご両親が築いてきた生きた証の大切な資産を、詐欺師集団や悪徳業者に騙し取られない為にも、むやみに個人情報を公開・安易にしないことを、心よりお願い申し上げます。
2024年10月08日 11:02