2024年上半期の投資詐欺・ロマンス詐欺の被害額が合計660億円に
昨日、警察庁が2024年1月から6月までの上半期の被害件数・被害額を公表しました。
SNS型投資詐欺
被害件数 3570件(前年同期比 約5.9倍)
被害額 506億円(前年同期比 約7.4倍)
ロマンス詐欺(恋愛感情を抱かさせてお金を騙し取る)
被害件数 1498件(前年同期比 約2倍)
被害額 約154億円(前年同期比 約2倍)
合計で 約660億円の被害額となっています。(2023年度の1年間の被害額 約455億円をすでに上回っています)
SNS投資詐欺の被害者の年齢層は、50代~70歳代が7割を占めています。
フェイスブック・インスタグラムなどのバナー広告が主な入り口となり、犯人側との連絡手段は9割がLINEだった。
犯人がかたる職業は「投資家」が一番で35.5%で最多となります。
また、上半期の特殊詐欺被害額は約228億円(暫定値)前年同期比15%増となりました。
この3つの詐欺被害金で 約888億円と、とんでもない数字となっています。
警察庁は、取り締まりと対策の強化を打ち出していますが、全く追いついていない現状となっています。
騙されない為に、してはいけない事。
SNS等の広告をクッリクしない。(広告は真実性を担保していませんし、プラットフォーム事業者は広告料さえ支払えば詐欺広告でも受け入れている現状)
見知らぬ人からのLINE・メールに返信・アクセスしない。
肩書に惑わされない(投資家・外国人・警察官・銀行員・公務員、裁判官等)
個人名の口座に振り込みをしない
指定されたアプリなどをダウンロードしない
SNS上の話、画像などのみで判断しない。
SNS上のみの関係の相手に、金銭の話が出てきた場合は、確実に詐欺です。
最近は、マッチングアプリで知り合った人物からの詐欺も非常に増えています。
マッチングアプリの中の情報は裏取(確認作業)していない業者がほとんどですので、利用する際はマッチングアプリ会社を慎重に選びましょう。のは
最後に、インターネットなどで弁護士が詐欺被害に遭われた方の被害金を取り返しますという、広告をよく目にしますが、捜査権もない、一介の弁護士が確信犯の詐欺集団から、金銭を取り返すのは、個人的にほぼ不可能だと思っています。
この1年で、すでに少なくとも3人の弁護士が逮捕されています。
ほとんど、詐欺被害金を取り返した実績も有りませんでした。
皆様も、二次被害には、十分にご注意してください。