010から始まる電話番号による架空請求詐欺の事例2件
山形県警は5月14日、山形市に住む男女が架空請求詐欺被害に遭い、計157万円分の電子マネーを騙し取られたと発表しました。いずれも国際電話を意味する「010」から始まる番号と通話し、電子マネーを要求されていました。
事例1
60代の男性医師は5月3日、自宅のパソコンでウエブサイトを見ていたところ、突然警告音が鳴り、操作できなくなった。
画面上に表示された「010」から始まる番号に電話すると「マイクロソフト社のジェイコブ」と名乗る男から片言の日本語で「パソコンを復旧するための代金として、電子マネーを9万円分購入してください」と言われた。
男性は指示通りコンビニで、電子マネーのカードを9万円分購入。
電子マネーを使用するための番号をパソコンで入力した。その後も「コードが間違っている」などと電話で言われ、再度、電子マネーを購入するように要求され、計107万円の電子マネーを騙し取られました。
男性は家族に相談し被害に気づいたということです。
事例2
40代のパート女性は、4月19日に「010」から始まる番号で「モトキ」と名乗る男から着信があり、「サイトの未納料金があります」「あなたは裁判にかけられています」などと言われた。
その後、IP電話を示す「050」から始まる番号で「ヨシダ」と名乗る男から着信があり「裁判を取り下げるにはお金を払う必要があるので、電子マネー50万円を購入してください」などと伝えられ、電子マネーの購入を勧められた。
女性は指示通りコンビニで計50万円分の電子マネーのカードを購入し、男に電話で電子マネーを使用するための番号を伝えた。
その後、再度、電子マネーを購入するように要求されたことに不審に思い、警察に相談して被害が発覚しました。
このように、国際電話示す「010」から始まる電話番号は、特殊詐欺やロマンス詐欺などに頻繁に利用されています。
ご自身のスマートフォンなどに、「010」から始まる電話番号の着信があった場合は、無視、無視をして下さい。
そもそも、基本的な事柄ですが、電子マネーで金銭を振り込むことを要求された場合は、どんな口実や理由を問わず、詐欺、詐欺ですので、絶対に電子マネーを購入してはいけません。
すぐに警察に相談してください。
2024年05月21日 12:10